あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「周りが幸せならもちろん嬉しいことだが、家族だからといって、いつも円満でいられるということは……簡単なようで難しい。俺も蓮とはなかなか会えない。連絡はたまにしてるが、お互い忙しくて」


「蓮さんはどんな人なんですか? 慶都さんの弟さんだからやっぱり似てるんですか?」


そこは、かなり興味がある。


慶都さんみたいなイケメンさんが、この世の中にもう1人いるのかと思うとドキドキする。


「周りにはあまり似てないと言われる。身長は俺と同じくらい、でも、あいつは俺よりもガッチリした体育会系だから。短髪で水泳部だった。今はサーフィンをやってるみたいだな。理系でかなり頭が良かったから、もし今でもうちの研究室で研究者として頑張っていたら、ノーベル賞も夢じゃなかったかも知れない。ああ、あと、とにかく女の子にモテていた」


「素敵な弟さんなんですね」


やっぱりイケメンさんなんだろうな。


秀才なのも慶都さんと同じだ。