「ねえ、たいちゃん。おもちゃや本が散らかってるから、彩葉先生とお片付け競走しようか。さあ、いくわよ」


「うん、彩葉先生とお片付け競走する!」


楽しそうに一生懸命頑張ってるたいちゃんを見ていたら、子どもは本当に素直でピュアな心を持ってるんだなって思う。


大人が思うようには絶対ならないし、いろいろ話しかけて子どもの感情を掴むのはものすごく難しい。


時には叱ることも必要だし。


だけど、その度が過ぎると子どもは萎縮したり上手く自分を表現できなくなる場合があるから、言葉選びは慎重にしなければならない。


大人になるにつれてだんだんと濁ってしまう心。


でも、だからこそ、今のこの素直な時期の子ども達の気持ちを1番大切にしてあげたいと……私は心から思ってる。


私の担当は主に2歳から3歳児。


園の奥に0歳と1歳の子ども達の部屋はあるけど、その他の子ども達はみんなでワンフロアにいる。