あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「ああ。結婚して夫婦になる。3人で家族になるんだ」


ほんの少し前までは、一生結婚することはないって思ってたのに、何だか不思議な気持ちになる。


こんなに幸せでいいの? って。


「まだ信じられないです。でも、すごく嬉しいです。雪都もパパが側にいてくれて幸せだと思います」


「雪都がすぐに懐いてくれてよかった」


何のためらいもなく慶都さんを受け入れ、嘘みたいにすぐ「パパ」って呼んだ雪都。


嬉しそうにパパに抱きついていた姿がすごく可愛かった。


「慶都さん、子どもの扱いが上手いですから。今からでも立派な保育士になれますよ」


「それならすぐに資格を取らないとな」


2人で談笑するこの時間が大好き。


毎日忙しいから、帰りが遅くなったり、仕事を持ち込んだりすることもあるけど、私への気遣いは忘れずにいてくれる。


些細なことも面倒くさがらずに聞いてくれて。