「だって弥生先生より彩葉先生の方が可愛いもん」


「ま、まあ、たいちゃん、それはないでしょ~? 弥生先生だって可愛いでしょ?」


「嫌だ! 彩葉先生が可愛い! 僕は彩葉先生と結婚するんだ!」


そうやって、もう何度プロポーズされたかわからない。


必死なたいちゃんの顔を見てると、ついほっぺたが緩んでしまう。


25歳の大人の私をキュンキュンさせてくれるキュートなたいちゃん。


私はこの純粋さにいつも癒されてる。


もちろん、他の子ども達だってすごく可愛い。


ここ、地域に根ざした小規模保育園には、0歳~5歳までの小さな天使達が通っている。


日々、とても愛らしい仕草と笑顔で私達を和ませてくれたり、時にはイタズラやケンカをして困らせたり。


喜怒哀楽の嵐の中、結構大変だけど、それでも子どもの頃からなりたかった保育士として働く毎日は、私にとってものすごく幸せな日々だった。