いつか、心からそう思ってもらえるよう、もっと仕事に精進していく。


人間性も磨いて、雪都の父親として恥ずかしくない自分になる。


一つ一つ、まだまだ修行だ。


これから、3人でどんな未来を築いていけるのか楽しみで仕方ない。


大好きな君と可愛い雪都と……


大切な2人の笑顔、絶対に消さないから。


安心して、俺に着いてきてほしい。


「慶都さん、今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです」


「俺もだ。明日また連絡するから。おやすみ」


「はい、お待ちしてます。おやすみなさい」


2人きりの幸せな夜はあっという間に終わりを告げ、浴衣も、屋台も、君と見た素晴らしい夜の景色も……


今夜の思い出は1つ残らず心のアルバムにそっとしまった。


明日からは、今までとは違う人生が始まる。


期待は膨らみ、自然に高揚するこの気持ちを抑えることなんて……俺にはできなかった。