あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「本当に……私……慶都さんの側にいてもいいんですか?」


「もちろんだ。ずっと側にいてほしい」


ニコッと笑いかけたら、彩葉はギュッと目を閉じて、ポロポロと大粒の涙を落とした。


「慶都……さん、私……あなたの側にいたい。ずっと一緒に……」


必死で涙を堪え、絞り出すように言ってくれたその言葉。


震える唇が、その言葉の重さを物語っている。


彩葉の気持ちは……嘘じゃない。


一生懸命想いを語るこの人を、今度こそ死ぬ気で守り抜きたいと強く思った。


「雪都と3人で幸せになろう。毎日笑顔で過ごせるように、ずっと待たせた分も、彩葉の心を俺の愛でいっぱい満たしてやるから」


美しい肌を涙で濡らして、彩葉はうなづいた。


「本当に夢みたいです。ずっとずっと……私も慶都さんが好きでした」


そう言って、言葉を詰まらせる彩葉の肩にそっと手を差し伸べ、ゆっくりとさすった。


「すみません、ありがとうございます。何だか胸がいっぱいで」


「ゆっくりでいい。彩葉の想い、ちゃんと聞かせて」