あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「蓮とは仲良しだったし、あいつは誰よりも研究者としての才能があった。なのに、全てを捨ててしまったんだ。しばらくはどこにいるかもわからないままで、俺もかなりショックを受けた。気づいたら、そこから女性を信じられなくなって、恋愛するのが怖くなった」


全て、話してしまった。


きっと優しい彩葉は心を痛めてしまっただろう。


身内の恥を話してよかったのか?


それでも、彩葉には、俺のことを全部知ってほしかった。


「そうだったんですか……その後、蓮さんとは?」


心配そうに聞いてくれる彩葉。


「ああ、ずっと音信不通だったが、数年前に、結婚して海外で暮らしてると連絡があったんだ。今は幸せだから心配するなと。どうやら彼女の噂が蓮の耳に入って、結局は誤解だったとわかってくれたみたいだ。でも、まだ蓮とは会えていない」


「良かった……誤解は溶けたんですね。大切な御家族ですから、蓮さんに会いたいですよね」