あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「嘘~! すごいじゃない! あんな超イケメンと花火デートなんて、うらやまし過ぎる! いいなぁ~」


そんなに言われると何だか照れる。


電話で連絡があった時はすごく驚いた。


まさか慶都さんが花火大会に誘ってくれるなんて。


あんな素敵なイベントには、普通は友達、家族、恋人同士で行くものでしょ?


私と慶都さんは……そのどれでもない関係だから。


いったいどんな顔で会えばいいのか、今からすでにドキドキが止まらなくて、毎日ソワソワしてる。


「1週間後、雪都も一緒にって言ってくれたんだけど、ちょっとまだ不安で……結局、おじいちゃんが見てくれることになったんだ」


「いいんじゃない? まずは2人でさ、いろいろ話しておいでよ。私、もう断然応援しちゃうから! あ~もう、何だか私までドキドキする~デートの話、絶対聞かせてよね~」