あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

「理久先生って、本当に優し過ぎるよ。そんなにみんなに優しくしてたら、気持ち、疲れちゃうよ。私は理久先生とは友達なんだから、そんなに気を遣わないで」


「彩葉先生」


「ん?」


「あまり時間ないですし、今しかないと思うから言いますね」


「えっ?」


「……」


黙る理久先生。


どうしちゃったのかな、急に。


「先生? 大丈夫?」


「あのね、彩葉先生……」


理久先生は、雪都をおぶったまま私のことを見て話し出した。


「さっき話してた、近くにいるのに遠くに感じる人ってね。うちの保育園の先生の中にいるんです」


「あっ、うん。そう……だよね。さっきの話しぶりでそうかなって思ってたよ」


「そ、そうですか……」


「うん、わかるよ。だって、うちの保育園、可愛い先生がたくさんいるもんね」


「いえ……僕にとって、可愛いと思える先生はたった1人だけです」