あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~

時間は過ぎ、気づけばもう夜になっていた。


楽し過ぎて、いつまでもワイワイと話し込んでしまったせいだ。


本当にたまにしかない機会だから、先生達とのこんな交流もたまにはいいなって思った。


私達はお別れの挨拶を交わして保育園を出た。


弥生は、1人違う方向に歩き出した。


きっとどこかで相手の人が待ってるんだろう。


「好きな人に会える」って、心弾ませる少女のような表情を浮かべてる弥生を見ると、複雑な気持ちになった。


その背中を見送ってから、雪都を背中におぶってくれてる理久先生と2人、マンションに向かった。


良かった、少し涼しい風が吹いてる。


夜の星も見えて、静かな夜だ。


「彩葉先生。疲れてないですか?」


「理久先生こそ。夏祭りであんなに頑張ってたのに、雪都をおぶってくれて……ごめんね、疲れるよね」


「とんでもないです。今、雪都君の体温が背中に伝わってきて……何だかすごく嬉しいです」