すると、不気味な赤色の字に驚き、本文に目を通した瞬間、琉聖さんがわなわなと震え出す。 そして、無言で手紙を右手で握り込み、手紙は消しごみサイズに圧縮。 「…遥香との過去の話、知りたい?」 「……知りたいです」 「まあ、知りたくなくても言ってるけどな」 言ってることはいつもの琉聖さん。 「5年前、つまり小5の話」