ピーポーピーポー…
救急車に乗った瞬間、私は意識を失った。
・・・・・・
目を開けたら外は明るくなっていた。
やばい。試合…
体を動かそうとしたけど、力が入らない。
てか、ここどこ?
ガラガラ…
「華?」
「お母さん…。ここどこ?」
「病院よ。昨日運ばれたでしょ?ちょっとまってて、看護師さん呼んでくるね。」
運ばれた…、あ、頭が痛くて起きてそれから…。だめだ。思い出せない。
目を瞑って考えてたら
「気分はどう?私は担当医の瀬戸(せと)です。検査したいんだけど大丈夫かな?」
白衣を着た医者に話しかけられて目をあけた。
「はい。大丈夫です。」
「じゃ診察室行こうか。」
そう言って看護師さんが車椅子を用意した。
歩けるのにな。なんて思いながら車椅子に座り、診察に行った。
・・・・・・
なんか色々やってるけどこんなんで何かわかるのかな。
そんなことをぼーっと考えながら瀬戸先生の言う通りにやった。
「うん。ありがとう。じゃ病室戻ろうか。」
そう言って看護師さんが私の車椅子を押して診察室を出た。
後ろでお母さんと瀬戸先生がなにか話していたけど、聞こえなかった…
