目を開けたら白い天井。


「お、意識戻ったか。」


そう言って声をかけてきたのは渡辺先生だった。


「私…なんでここに?」


「覚えてないのか?退場する時にぶっ倒れたんだよ。」


たしかに退場した記憶はない。


「どっか痛いとことか打ったとこないか?」


「はい。大丈夫です。」


「そうか。まだみんな教室いるから来れそうだったら来いよ。」


「わかりました。」


倒れてそんなに時間は経ってないのか。


まぁなんともないし教室戻ろ。


・・・・・・


後ろからそっと入ったつもりだったけど、みんなの視線が集まった。


うぅ…。あんまり見ないで…


「大丈夫?」


そう声をかけてくれたのは前の席の女の子だった。


「私、獅倉舞(ししくらまい)よろしくね!」


「杉野華です。よろしく!」


「いきなり倒れたからびっくりしたよ〜!」


「ごめんね笑」


そんな話をしてたら前から先生が入ってきて、明日からの説明をして解散となった。