ミーティングから3週間。
走れなくなると言われてから2ヶ月。
私はみんなと同じようには走れなくなっていた。
強いボールも取れなくなったし、シュートだって遠くから届かなくなった。
確実に私の病気は進行していた。
3年生最後の大会。
椿ヶ丘学園は地区大会、県大会を順調に勝ち進み、県大会決勝戦まで来ていた。
私はユニホーム18番をもらっていた。
スタメンには選ばれなかったけど、今の私の状況から考えたら凄く嬉しい事だった。
4クオーター目残り20秒。
78-74 勝ち
私は先生に名前を呼ばれた。
「交代だ。やれる事を思いっきりやってこい。」
「はい!」
私はコートにたった。
久しぶりの感覚。心の底から燃えるようなこの感覚。
椿ヶ丘学園ボールでスタートした。
負けたら引退。相手も必死にボールを奪いに来る。
先輩が私をフリーにするために沢山動いてくれた。
ラスト2秒、私はフリーになりボールを貰った。
「打て!!」
部員みんながそう叫んだ。
ビー!!
スパッ!
試合終了の音と共に私の放ったボールは綺麗な音を立てて入った。
