お父さんは黙ってしまった。
「私ね、朝から胸がずっとザワザワしてるの。きっとなにかあるんだろうなって思ってる。」
「でも華…」
「私の体のことだもん。知りたい。ちゃんと受け止める覚悟もできてる。」
「…わかった。恵理呼んでくるから少し待っててくれ。」
「瀬戸先生からちゃんと聞きたい。」
「……。」
「お父さんたちだと何が誤魔化されそうだし、あと言い難いでしょ?」
「……わかったよ。話してくる。」
「ごめん。ありがと。」
お父さんは病室から出ていった。
そんなに深刻なことなのかな。
どんな結果でも私は受け止める。きっと治す方法だっていくらでもあるだろうし。
お母さん達には少し迷惑かけちゃうかもしれないけど、私が元気にならなきゃ意味無いしね!
前向きに前向きに!
ガラガラ…
「瀬戸先生と話てきた。診察室で待ってるそうだ。行くぞ」
「わかった。」
私はお父さんと診察に向かった。
