またあした

華side〜


お母さんたち遅いな。


なんかあったのかな。


そう考えていたら病室のドアが開いた。


「あれ、お母さんは?」


「あぁ、恵理はちょっとまだ瀬戸先生と話してるよ。」


「そーなんだ。」


「あぁ…」


明らかにお父さんの様子がおかしい。


なにか隠してる様なそんな感じ。


「いつ帰れるの?もういいのかな。」


「あぁ、その事なんだが、もう少し入院することになった。」


「え、なんでよ。どっか悪かったの?」


私は遠回しに聞いてみた。


「あ、いやそういうわけじゃないけど一応、な。一応…」


お父さん。嘘下手すぎだよ。


「どこが悪かったの?」


お父さんは困ったようにうつむいた。


それじゃほんとにどこか悪かったって言ってるようなもんじゃん。


「隠すならちゃんと隠してよ。検査結果聞きたい。」


「いや、とくに何もなかったぞ。だけどまだ少し様子見たいから今日は入院してって…」


「私もう高校生だよ。お父さんが思うほど大人じゃないかもしれないけど、もう子供じゃない。」