「はーなー!もういい加減起きなさい!」


あぁ…うるさいな。起きてるよ。


そんなこと思いながら重い頭を起こしリビングに行く。


「はやくしないと入学式遅れるわよ」


「え!もうそんな時間?!」


焦りながら時計を見るとまだ7時。


「ふふっ笑目覚めたでしょ?」


「うわ…騙したな笑目覚めたけど!」


それから朝ごはんを食べて身支度をして家を出た。



「もう遅いよ〜!」


玄関前で待っていたのは凛ちゃん。


凛ちゃんとは小学生4年の秋に転校先の学校で出会って今年で6年目の仲。


華は部活の推薦、凛は一般受験で受けて、たまたまおなじ高校になった。


「帰り部活あるから先帰って!」


「入学式なのにもう部活あるの?」


「そーだよ!休んでる暇ないの!」


「さすが強豪校だわ」


椿ヶ丘学園は進学校であり、部活も強豪で有名な所。


華の入るバスケ部は特に強かった。