「ハシモトさーん。
ハシモトさーん。
診察室へどうぞー😊」
女性の歯科助手さんに呼ばれた。
サチカの緊張はピークに達していた
「は、はぃ。。!」
「では、3番の椅子にどうぞ☺️
エプロンかけますねー。
緊張してる??」
「ちょ、ちょっと。。」
今にも泣きそうな声で答えるサチカ
「大丈夫ですよ☺️
今日は痛いことはしないので、
リラックスしてくださいね」
(や、やさしいなぁ)
「はい、頑張ります。
よろしくお願いします!」
「じゃ、先生呼んできますね☺️」
どんな先生かな??
「こんにちは!
今日から担当します院長のツバキです。
ハシモトさんは学生さんかな??
よろしくね😊」
(か、かっこいい
先生タイプだ.....)
30代前半くらいかな??
色白だけど筋肉があってすらーっとしてる
身長は180くらいかな??
「が、学生です!
よ、よろしくお願いします、、、」
「おー!学生さんなのね☺️
頑張って歯並び治そうと来てくれたんだ。
よしよし!えらいぞ!!!
これから治療一緒に頑張ろうね😊」
そういって先生は私の肩をぽんぽんと叩いた
「じゃ、椅子倒すね〜
(ウィーン)
サチカちゃん。下の名前で呼んじゃお!
アーンってできるかな?
お口あけてね
サチカちゃんの歯の状態見させてもらうよ」
ガチガチのサチカ
「は、はい。。......アーン」
「んー。見にくいなぁ。。
ごめんね。サチカちゃん。
それだとあまり見えないから
もっと大きく開けられるかな??」
「ご、ごめんなさい....
あ、アーン.............」
サチカの唇が少し震える
「そっか。そっか。
緊張してるよね。
大丈夫だよ!怖いことはしないからね。
うーん。。
サチカちゃん、ちょっとごめんね
サチカちゃんの可愛い歯が見えるように
開口器つけちゃうからね。
ちょっと唇ひっぱりまーす!」
そういって先生はサチカの上唇をめくり
透明の開口器を取り付けた
サチカが見せるのを躊躇っていた
八重歯2本も露わになり、
下の歯のガタつきも全て
先生に見えるようになった。