またしても露わになったサチカのガタガタな歯並び
もう抵抗しても無駄だと思ったサチカは開口器を受け入れた
えらいよ、サチカちゃん
そのままでいてねーーーー
そう言って手際よく歯を専用の機械で磨き、
青い光を当てられた
ピッ
ピッ
ピッ
青い機械が音を出しながらサチカの歯を照らす
開口器で無理矢理口を開かされているサチカは
今先生に何をされているのかがわからない
痛みもなく、時間もかかるため
サチカはうとうととしていた
しばらくすると、
パチン
パチン
パチン
と何かが切られる音がする
歯を押されてる違和感があるが
目元にタオルをかけられ
半分寝ているサチカは自分の歯に何をされているのか全くわからない
30分後
よし、できた！
サチカちゃーん？
起きたかな？？
じゃあ開口器外してくちゅくちゅしてみよっか！
肩をぽんぽんと二度叩かれ
開口器を外されたサチカは
びっくりしすぎて一瞬時がとまった
えっ、、、？！？！！
何やら上下の唇の内側にボコボコとした違和感がある
気持ち悪い
上の歯列を舌で恐る恐るなぞってみると
一つ一つの歯にボコボコとした感触があり
線のようなワイヤーがついてる感覚がある
えっ、、、
言葉が出ないサチカ
慌てた表情で毅一先生をみると
ニッコリ笑顔の先生
さちかちゃん？
びっくりした？？
実はもう装置できあがってたから今日ブラケットつけちゃったんだ
内緒にしててごめんね
へ、へんせい、、、？(先生？)
サチカの歯に、装置ついてるってこと？？
まだ状況が飲み込めないサチカは口を開けながらぽかんとしてる
そうだよ！今さちかちゃんの上下の歯列にはブラケットとワイヤーっていわれる、矯正装置がついてるんだよ！
ほら、みてみて！
そういって毅一先生に手鏡を渡された
恐る恐るイーっと😬してみた、
サチカは絶望した
鏡でみた自分の上下の歯に
ギラギラと輝く銀色の矯正装置が付いていたからだ
えっ、、、？
えっ、、、、、、、？？？
えっ？
まだ現実を受け入れられないサチカは
その場で大粒の涙が出てきた
え！さちかちゃん大丈夫？！
ほら、涙拭いて！
そんなに痛かった？？
まだ痛みはそこまで出ないはずなんだけど、、
ほら、ティッシュあげるから涙拭いて！
そういって毅一先生に大量のティッシュをもらうが
気持ちの整理がつかないサチカは再び矯正装置を舌でなぞり
絶望する
こんな、こんな不細工な歯に
こんな不細工な装置つけたら
笑えないよ、、、
歯を出して笑うどころか
人とまともにお話もできないよ！！
先生ひどい！！！！
つけるならつけるって言って欲しかったし
もっと目立たない装置にしてほしかった！
やっぱり私は不細工なんだ！！
こんな歯で人前にでれない！！！！！！
そういってサチカは号泣する
号泣し、暴言を吐くサチカの口元からは
ギンギラギンの装置が光り
慣れない装置で口元はもっこりしている
クスクスクス
毅一先生が笑う
先生ひどい！なんで笑うの！
装置をつけたばかりで滑舌がよくないサチカ
その姿をみて笑う毅一先生
詳しい話はまた今度するから
とりあえず次の診察あるからさちかちゃん今日はこれでおしまいね？
怒りがおさまらないサチカは
先生！こんな目立つの自分でとるから！
と装置を無理矢理手で外そうとする
あ〜！サチカちゃん！
そんなことしたら歯がかけちゃう！
だめだよ！触ったら！！！
ちょっと診察おしちゃってるから
とりあえず裏の部屋で涙拭いて待ってて！
あとで俺が必ず行くから！
そう言ってサチカは先生の部屋に連れて行かれた
