終電に間に合うように
芭を駅まで送った
また明日会う約束をした
さっきのキスで
オレは気持ちが高揚してた
浮かれてる、オレ
高校生の時
芭と付き合った日みたいだった
今日何が起きても
どんなことでも許せるような
そんな気持ち
あの日は確か…
オレの気に入っていた白いTシャツが
洗濯でピンクに染まった
母親に謝られたけど
笑って許した
それくらい
それくらい芭と付き合えたことが嬉しくて
今日もあの時みたいな気持ち
今、酔っ払いが
オレの前で吐いたとしても許せるかも
それなのに芭に
「私と涼って、付き合ってる?」
テレビで聞いたことあるような台詞を言われた
「え…
芭、マジで言ってる?」
「え…」
ちょっとそれは
許せないかもしれない
「付き合ってなかったら
キスとかしないし…」
芭、まだオレのこと信用してない?
現に付き合ってなかったとして
そんなオレとキスするような子じゃないだろ
芭は
お互い合意だと思ってしたのに…
コレもよくニュースとかで耳にする言葉
駅に向かう途中
手を繋いでまたキスした
ーーー
これで信用してくれる?
「涼…人いるよ」
そーだ
芭、こーゆーの嫌だろうな
そう思ったけど…
「誰も見てないでしょ」
我慢できなかった
ーーー
ーーーーー
人の流れを避けて
芭にキスした
ここ外です
駅前です
人います
「涼のキス…なんか変わった
前と違う」
芭に言われて恥ずかしくなった
「そりゃね…
オレも成長するよ
もぉ高校生じゃない
…
って、照れるからやめて
…
ずっと我慢してたし…
ずっと好きだったし…
もぉ限界
…
もぉ後悔したくないし…
…
来週は泊まる準備してきてよ
オレが芭のアパート行ってもいいし…
弟にも挨拶しといた方がいいでしょ」
高校生じゃないけど
ある意味あの時より子供かも…
ごめん…芭
「うん…
…
とりあえず明日はどこ行く?」
「え、芭、オレの話聞いてた?」
オレ、真剣だからね!
芭の弟にも挨拶がてら威嚇しとかないと
弟にヤキモチ妬くのも
子供だしね
「ちゃんと聞いてたよ
涼がこっちにいるうちに
一緒にいろいろ行きたいな」
そーだね
また思い出増やそう
芭、やっぱり今日帰らないでよ
やっぱり帰したくない
「芭、ずっと好きだよ」
ーーーーー
仕方ない
キスで我慢しよう
「涼…やっぱり今日、泊まりたい
ダメ?」
ダメなわけない!
「ぜんぜんダメじゃない」
よろこんで!←オレの心の声
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