嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???


「草薙、間に合う?
お盆で電車の時間変わってないかな?」



駅が見えてきた


駅前でも
都会と違って人がいない



「うん
さっき調べたけど大丈夫みたい」



「ごめん…」



「ん?なにが?間に合うよ
送ってくれてありがとね」



「オレ…
間に合わなきゃいいのに…って一瞬思った」



「ひどい
深瀬でもそんな意地悪なこと思うの?
私、深瀬に嫌われたか…」



「逆…」



「え?」



深瀬が私の手を掴んだ



「今日、無理に帰らなくていいじゃん
向こう戻ったら
草薙、また会ってくれないだろ

草薙の実家にいずらいなら
アパート片付けたからそこにいなよ
まだ冷房もつくし、シャワーもできるし…

あ…ごめん…
元カノのアパートとか
デリカシーなさすぎだよね

草薙がオレの嫌いなところ
こーゆーところでしょ」



深瀬が掴んだ私の手

強引でいつもの深瀬と違った



いつもは、ただただ優しいのに…



どーしたの?
深瀬



カノジョと別れて
ホントはまだ寂しいの?



「嫌いじゃないよ
私、深瀬のこと嫌いじゃないよ

嫌いなところなんて
ないかも…

いつも優しくて
誰にでも優しくて
みんなに人気があって
いつも周りに人がいる

なのに私はワガママで…
自分のことばっかりで…

私には
もったいないカレシだったよ」



今のは
全部ホントの気持ち



「草薙は…
オレの近くにいてくれなかったじゃん

向こうで再会して
オレ、嬉しくて…
また会いたくなって…

カノジョいるのに会ってたのは
悪かったけど

草薙、オレと距離とってたでしょ」



深瀬
どーしたの?


私のこと責めることなんて
なかったのに…



「ごめん…

嫌いだから距離とってたわけじゃないよ」



「や、ごめん…
謝ってほしいわけじゃなくて…

別に草薙が悪いわけじゃなくて…

ごめん
電車の時間だね」



深瀬の手が私から離れた



「向こうまでは送れないから
気を付けて帰って…」



いつもの優しい深瀬



深瀬に掴まれた部分が
まだ自分の体温に戻らない



深瀬
離さないでよ



またワガママ言ってもいい?



「深瀬
カノジョのアパート、行ってみたい」



まだ一緒にいたいと思ってしまった