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俺が西川るあと出会ったのは中学3年生だった。
SAKAIグループの跡取りとして日々勉強していた。
親父は高校は自分で選んでいいとまで言ってくれた。
でも行きたい高校が見つからなかった俺はイライラの反動で物や周りに当たることが多くなった。
ある日イライラしてひとりで周りに当たっているとある女が来た。
その女がー西川るあーだった。
るあはゆっくりと俺の元へと歩み寄り俺の手を取って体育館裏へと連れてきた。
いつもだったら振り払うはずの手も離せずにいた。
なんだかるあの背中が寂しそうに見えたから。
