言葉が出なかった・・・・・


どうして、奴はこうも私を苛々させるのかしら?

お弁当がまずくなるわ・・・早く食べちゃいましょ。



−−と、里沙は一人決断し大滝を完全無視で、昼食を再開した。−−


・・・・・すると



「ちょっと〜無視しないでよ〜」

と若干の猫撫で声が聞こえきた。

「ってか今日金曜日だよね?飲みに行こうよ!会議でも俺の議案通ったしさ、一緒に祝ってよ」

−あ〜ぁしつこいわ、なんで私がこんな奴と飲みに行かなくちゃいけないのかしら?−


でね〜と一人勝手に話を進める大滝の言葉を完全に無視していた里沙は、次に発声られた言葉に反応せざるをえなかった。



「でさ〜俺いい感じのBAR見つけちゃったんだよね♪ マドンナ一緒に行こうよ!」


「ってやっぱり、スルーなん『ねぇそのBAR私も行きたいわ!!!』



「え!?」

素っ頓狂な声がでた。


「ねぇ何処のお店なの?」


今の里沙には大滝と一緒に行かなくては行けないなんて頭にはなかった。

「じゃあ来週行きましょうか? 俺、残念だけど今日は先客があるからね。」


「あ・・・あらそう、じゃあ来週末誘ってね! じゃあ私時間だから・・」


「ちょっっ!ちゃっと待って!部署に行くの面倒だから・・・・アドレス教えてくんない?」

「??別にいいけど?ハイ!」


ピッっと音をたてて私達はアドレスを交換した。