「ただいまー」


「おかえりー♡」


お兄ちゃんがソファーに座っていた。


「そういえば今日、ちゃんとクラスの男子に言っといたから。絶対俺の妹に近ずくなって」


「なんで?なんでそんなこと言ったの??」


「ほら。動揺してる。やっぱり誰かのこと好きなんだろ?
俺の大切な妹にイケメン近づけるわけにいかない」


バレてしまった。
でもお兄ちゃんが止めても私と話してくれた。

陽斗先輩はやっぱり優しい。
一人でいた私に声をかけてくれた。


「で?図書委員どう?」


「お兄ちゃんもいたんでしょ?見てないけど。陽斗先輩が委員長になった」


「また顔赤くなってる。どんだけそいつのこと好きなんだよ」


そう言われて固まってしまった。
お兄ちゃんだから言ってまおう。


「陽斗先輩のこと死ぬほど好き。。。」


「ガチで言ってんの??もしあいつに傷つけられたらすぐ言えよ。」



その言葉に涙が溢れそうになる。
お兄ちゃんが私の恋を応援してくれた。
こんなこと初めてだ。