煌くんの言葉は心がぽかぽかする。


嬉しい気持ちを抑えられなくて、笑みを携えたままひとりで教室に戻っていると、前から3人組の女子が歩いてきた。


ぶつからないように端に避けたけど、一番前を歩いていた子があえて近寄ってきて、肩を勢いよく当ててきた。



「いたっ……!」

「何笑ってんの?お前の成果じゃねえから」



故意に肩をぶつけられた挙句、低い声で吐き捨てられた。


後ろを歩いていた2人はクスクス笑いながらすれ違っていく。


私は何が起きたか理解できなくて振り返ることができなかった。


あの人たち、煌くんの追っかけをしていた3人組だ。


よく釣り合わないとか、早く諦めろとか陰で言われたりしたけど、今みたいに直接的に文句を言われたのは初めてだった。


受けた言の葉は変化して刃に変わる。


幸せ続きで満ちていたはずの心が引き裂かれるような痛みがして、驚いてしばらく立ち尽くしていた。