カレシが嫉妬を覚えたら

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その週のインターハイ予選、なんとハンドボール部が勝ち進んで決勝に進出することになった。


これまでベスト4には何度か進んだことがあるけど、決勝戦まで進んだのは高校史上初めての快挙で、急遽昼休みの間に壮行会が開かれることになった。


全校生徒が体育館に集まり、応援団によるエールが送られる。


そして校長先生からの祝辞のあと、吹奏楽部が景気づけに盛大に演奏をした。


そしてハンドボール部のキャプテンからの決意表明の後、万歳三唱。


壮行式の間、前方に並んでいた女子の目線は煌くんに向いていた。


まるで煌くんの顔を脳裏に焼き付けておこう、とでも言わんばかりに。


煌くんは無表情でもかっこいいもんね。


笑うともっとかっこいいけど。


なんて、みんなの知らない煌くんを思い出して優越感に浸って、マウント取ってるみたいでちょっと罪悪感に駆られた。


やだな、私、最近幸せが続いてるのに知らず知らずのうちに欲深くなってる。