カレシが嫉妬を覚えたら

「あいつは顔もいいし、よく喋るから女ウケよくて。極めつけに金持ちで有名なあの学園の生徒って言ったら、だいたいが目の色変えた。
結果的に、元カノは全員慧に乗り換えた」


でも、如月くんのことより、元カノたちの行動が予想外過ぎて私は思わず「えっ」と路上で大きな声を上げた。


いくら如月くんがステータスの高い人だからって、簡単に乗り換えるなんてひどすぎる。


そもそも、彼氏がいる女子に近づいてくる男なんてろくでもないのに。



「正直、俺は試していたのかもしれない。慧になびかなかったら、本当に俺のこと好きってことが証明される気がしたけど、そんなことはなかった」



煌くんに裏切られた気持ちでいたけど、裏切られていたのは煌くんの方だった。

少しでも煌くんを疑った自分が恥ずかしい。



「でもゆづは慧と初めて会ったあの日……泣きそうになってた」



遠くに視線を向けて話をしていた煌くんは、ふと私を見て呟いた。