カレシが嫉妬を覚えたら

煌くんは一旦体育館に戻ると、荷物を持って戻ってきた。


部活のみんなと一緒に帰らないのかって聞いたら、「今はゆづのことが優先だから」と言ってくれた。


並んで歩いてしばらくすると、煌くんは短くため息をついた。



「慧にどこまで聞いた?」



憂いを帯びた表情すら綺麗だ。見つめていると、不意にその視線が私に注がれた。



「えっと、煌くんが飽き性だから、おこぼれとして如月くんに女の子を寄越してたって」



包み隠さず伝えると、煌くんは今度は大きなため息を吐き出した。



「それは少し違う。俺が突き放したわけじゃない」

「え?」