カレシが嫉妬を覚えたら

振り返るとさっきまで体育館内にいたはずの煌くんが、私のもとに駆けつける姿が視界に映った。


煌くんは私と如月くんの間に入ると、私の肩を掴んで視線を合わせた。



「なんで、ここに?」

「村田から話聞いて、俺の幼馴染とかいう男にゆづが絡まれてるって言われて飛んできた。顔色悪いな、大丈夫?」



あたたかい大きな手で私の頬を包み込んで、安心させるように声をかけてくれる煌くん。


この優しさを嘘じゃないと信じたい。やっぱり私は煌くんが好きだ。



「へえ、マジで好きなんだ」



すると、静観していた如月くんが一歩近づいて私たちを観察している。


その瞬間、煌くんの表情が変わって、怒りをにじませる目で如月くんの胸倉を掴んだ。