カレシが嫉妬を覚えたら

「この後どうすんの?」

「帰ります」

「煌は?」

「煌くんは、きっと部活のみんなと一緒に帰るんだと思います」

「じゃあ柚月ちゃんひとりで帰んの?俺と一緒に帰らない?」

「帰りません」



如月くんは目も合わせない私に懲りずに話しかけてくる。


校門を目指して歩いていると、視界の隅で如月くんの口元が歪んで笑ったのが分かった。


皮肉が込められたような嫌な笑顔だった。



「ねえ知ってる?煌って彼女に飽きたら俺に寄越すの。俺の見立てじゃそろそろ飽きが来てもいいはずなんだけど、柚月ちゃんは手放さないからなんでかなって」

「え?」


話を聞かないように距離を取りたかったのに、耳を疑う発言に立ち止まってしまった。