カレシが嫉妬を覚えたら

「にしても、今日の遊馬調子よかったね。あれは女子がキャーキャー言うのも頷けるわ」



試合終了後、外に出た光は思い切り伸びをして吹っきれたたように笑った。



「すごかったね、いっぱいシュート決めてた」

「ゆづがいたから張り切ったんじゃない?」

「煌くんはそういうタイプじゃないよ」

「え~どうかな。最近の遊馬、傍目に見てもゆづに首ったけじゃん」



光が含みを持たせて口角を上げたその時、前方に誰かが立ちふさがって通せんぼされた。


急な展開に驚いていると、ふわりと甘い匂いが鼻腔をくすぐった。


この匂い、苦手だ。


『柚月ちゃん、オドオドしてる感じがかわいい』


そう言って見下してあざ笑った、あの人の香水の匂いだから。