煌くんはたくさん人の行き交う正面入り口ではなく、反対側の人目につかない裏口から外に出た。
そこは建物の周りをぐるりと囲うようにウォーキングコースになっていて、煌くんは私と肩を並べて歩き出した。
でも今度は置いていかれるほどの速度じゃなくて、歩幅を合わせてくれるように感じた。
「煌くん、来てたんだね」
「ゆづがさっき応援してた高校、次の対戦相手だから下見で。終わったから帰るけど」
「そっか、そうだったね」
試しに顔を見て話しかけてみたけど、目を合わせてくれない。
ずっと前を見つめて、表情は変えないけど怒っているように見えた。
気弱な私は他人の顔色を伺って生きてきた。人の感情の変化には敏感だから分かる。
「試合前に話してた人、誰?」
「え?」
ついに立ち止まった煌くんは、不意に私の顔に手を伸ばした。
そこは建物の周りをぐるりと囲うようにウォーキングコースになっていて、煌くんは私と肩を並べて歩き出した。
でも今度は置いていかれるほどの速度じゃなくて、歩幅を合わせてくれるように感じた。
「煌くん、来てたんだね」
「ゆづがさっき応援してた高校、次の対戦相手だから下見で。終わったから帰るけど」
「そっか、そうだったね」
試しに顔を見て話しかけてみたけど、目を合わせてくれない。
ずっと前を見つめて、表情は変えないけど怒っているように見えた。
気弱な私は他人の顔色を伺って生きてきた。人の感情の変化には敏感だから分かる。
「試合前に話してた人、誰?」
「え?」
ついに立ち止まった煌くんは、不意に私の顔に手を伸ばした。



