カレシが嫉妬を覚えたら

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日曜日、私は光と一緒にハンドボールのインターハイ予選が行われているスポーツセンターに向かった。


屋内球技場のフロアに行くと、ユニフォームを着た背の高い男子が近づいてきた。



「ゆづちゃん、応援来てくれてありがと!頑張るね」



光のお兄ちゃんの(がい)くんは工業高校の3年生。


3年生最後の大きな試合前で緊張しているはずなのに声をかけて頭をなでてくれた。


凱くんが頭をなでるのは幼少期からの名残。いつもはひょうきんな性格で私を笑わせてくれる優しい人。


だけど、ひとたびキャプテンとしてハンドボールをしている姿は真剣でかっこよくて、自然と試合に熱中していた。


手に汗握る展開が続いたけど、最終的に勝利を収めることができた。


私と光は、2階の観覧席で応援していたハンドボール部の1年生たちとハイタッチして喜んだ。