カレシが嫉妬を覚えたら

「ゆづ、急なんだけど今週の日曜ヒマ?」



それ以降は会えなくて、放課後煌くんを探しながら校庭を見渡していると、一緒に帰る予定の光が声をかけてきた。



「うん、特に予定はないよ。どうしたの?」

「ヒマなら兄貴が試合見に来いっていうからさ。一緒にどうかなって」



光が所属しているバスケ部は、インターハイ予選3回戦敗退でそこまで練習に打ち込む必要がなくなったらしい。


だからお兄ちゃんに試合に来いって誘われたのかな。



「そっか、一番下のお兄ちゃんハンドボール部だったね」

「そうなの、なんか2回戦突破したらしいんだけど、次は野郎の応援より女の子の声援が欲しいとかなんとかで」

「あー、工業高校だもんね。女の子の応援があったら頑張れるのかな」

「マジ単純すぎ。まあ、そのあとご飯おごってくれるらしいから一緒に行こ」

「いいの?」

「いいのいいの、兄貴にゆづと一緒じゃないと行かないって言っておいたし」



光はニッといたずらに笑って、「何を食べるか考えながら帰ろう」と私と腕を組んで教室から廊下に出た。