カレシが嫉妬を覚えたら

深呼吸して、気を取り直して図書室へ。


図書室の引き戸を開けると、室内に設置された机はほとんど埋まっていて、2人で座れる場所がなかった。


テスト直前で自習室がいっぱいでこっちに流れてきたんなんだろう。


煌くんは図書室を見回して「どうする?」と小声で話しかけてきた。


でも大丈夫、私は“秘密の部屋”を知ってる。


私は図書室のカウンターから鍵をとって、すぐ近くにある扉の鍵を開けた。



「煌くん、こっち」



煌くんを手招いて、4人がけのテーブルと本棚だけが置いてある部屋の中に入った。


ここは、文芸部が使っていた部室らしい。


数年前廃部になくなってしまったから、もぬけの殻となっている。


だから図書委員で掃除する代わり好きに使わせてもらっていた。