私はその笑顔が大好きだ。


私にしか見せない、私だけを独占してくれる証だから。



「頑張らなくていい。私の世界は最初から、煌くんでいっぱいだよ」



誰も信頼できなかった煌くんが、こうして私を信用してすべてを預けてくれるようになったきっかけは些細なことだった。


言い寄られても想いが揺らがない私を見て、煌くんは生まれて初めて異性に嫉妬の感情を覚えたのだ。


彼氏が嫉妬を覚えたら、その先に待ち構えていたのは甘い執着と溺愛。


付き合った当初に比べてお互いにずいぶん雰囲気が変わったけど、この想いは色あせることはない。


春風そよぐ青空の下、想いの丈を伝え合い、誓いを立てるように唇を重ねた。





END