「付き合ってから一年経ったけど、煌くんの心境に変化は?」



ふと気になって、煌くんは今どう思ってるのか聞きたくなった。



「どんどん好きになってのめり込んで困ってる」

「……部活とか勉強に支障がないようにね」

「頑張ったらゆづがご褒美くれるから、そのために奮闘するから大丈夫」



依存レベルに私に対しての愛が思いけど、これは煌くんの通常運転。


つまり、依然として私のことが大好きってことみたい。



「柚月」



思いがけず名前を呼ばれ、私は顔を上げた。


煌くんは穏やかな微笑みを携えて私を見つめていた。



「ずっと好きでいてもらえるように頑張るから、これからも俺の隣を独占して」