カレシが嫉妬を覚えたら

これはサボりになるのかな。


でも、どうせもやることはほとんど残ってないし、それにあれだけ人の彼氏に近づこうとする女子たちを見かけたら少しだけ煌くんを独占したいと思ってしまった。



「いい天気だね、入学式晴れてよかった」

「なんで無理して笑ってる?」



煌くんの人気ぶりにもやもやしながら笑いかけると、すっかり私のスペシャリストになった煌くんにはバレバレだった。



「煌くん、さっそく人気者だなって」

「俺にはゆづがいるから他は興味ない」

「……好き」

「その顔かわいい」



なんでもお見通しの煌くん。


顔をくしゃくしゃにして好きと伝えると、変な顔の私ですらかわいいと笑ってくれる。



「俺の心配もいいけど、ゆづも油断しないで。ゆづのこと狙ってるやつ結構いるから」

「そうなの?」

「優しくて尽くしてくれそうなのがいいらしい。ゆづは本当にいい子だから」



私も結構嫉妬深くなったと思うけど、煌くんは実害が出てないのに噂話でジェラシーを燃やしている。


煌くんは知らないと思うけど、煌くんが嫉妬して拗ねた顔は幼く見えて愛らしい。


私が笑うと、煌くんはきょとんとした顔をした後に私の頬に手を伸ばした。