カレシが嫉妬を覚えたら

「遊馬先輩いないなら、彼女さんは!?」



ほら、私も一緒に捜索されている。



「なんで彼女?」

「遊馬先輩は彼女にぞっこんで、彼女と一緒じゃないと笑わないんだって」

「なにそれ、超一途ってこと!?そのカップル推せる!」



不安で聞き耳を立てていたら、どうやら推し認定されてしまった様子。


まあ、妬ましさで攻撃されるよりはいいのかな。



「……静かになったね」

「疲れた、どうせ時間あるし休憩しよう」



しばらく息をひそめていると、足音と声は遠くなっていった。


煌くんは脱力すると、私の肩に顎を乗せる。


そしてずいっと腕を前に出すと、その手には屋上の鍵が握られていた。


私はその鍵を持って、施錠されている屋上のドアを開けた。