カレシが嫉妬を覚えたら

3年生になった煌くんは輝きに磨きがかかっている。


元来のクールな魅力に合わせて、最近は私でも惑わされるくらい色気がすごい。


本人は色気のことを髪が伸びたせいだっていうけど、絶対違う。


最近は流し目で悩殺される女子が後を絶たず、「遊馬の色気をどうにかして」と彼女の私まで苦情が来ている始末だ。



「なにかあった?」



私は常日頃からその色気を当てられてるわけだからさすがに耐性がついたけど、心臓はいつもお祭り騒ぎだ。


小さい声で話しかけたつもりが、心臓の音に邪魔されて自分の声が全然聞こえない。



「いろいろあって避難してる。ちょっとだけ、このままでいさせて」



煌くんには聞こえたらしいけど、事態は悪化した。


なんと煌くんは後ろからハグをしてきた。