年を明けてからの時間の移ろいは異常に早く感じた。


きっと楽しいことがたくさんあって充実していたからだ。


ひたすら走り抜けて、楽しかったと振り返った時には、煌くんと付き合ってから1年が過ぎていた。


煌くんとの関係は良好を維持したまま、私たちは3年生に進級した。


今日は入学式。


真新しい制服に身を包んだ1年生を出迎え、ついに3年生になったのかとどこか他人事だった。


式が終われば、部活紹介などのオリエンテーションが始まる。


帰宅部の私は時間が余っていたから、入学式で使った備品の片づけを手伝っていた。