カレシが嫉妬を覚えたら

「走って来た?顔真っ赤」



体を反転させ、私の頬を両手でムニムニ挟む煌くん。


たちまち笑顔になり、その眩しい笑顔を目撃した女性たちは目を細め、つまらなさそうな顔で退散していった。



「もこもこでかわいい」



煌くんはあんなに嫌そうな顔をしていたのに、私の登場で一気に機嫌がよくなったみたいで笑顔で私のマフラーに触れる。



「寒いと思っていっぱい着こんで来ちゃった」

「かわいい」



煌くんの口癖と化した“かわいい”を聞くと私も元気になる。


こうして私はご機嫌な煌くんと一緒にシャトルバスに乗り、グランピング会場に向かった。