「よかったねゆづ〜!やっとあいつもゆづの魅力に気づいたか」

「気まぐれかもしれないけど、初めて一緒に帰れて嬉しかった」

「もう、ゆづ……健気でかわいすぎ」



光はぎゅっと顔を中心に寄せて、泣きそうな表情で私に抱きついてくる。


煌くんと付き合って心配させてたから、光も安心できたみたいでよかった。



「けど、あの能面野郎と何話すの?」

「能面じゃないよ、優しい顔もするんだよ」

「優しい顔……?私あいつの無表情しか見たことないから全く想像つかない」



光はむっと眉を潜めて首をかしげる。


想像しやすいように昨日の詳細を語ろうとしたら、誰かに呼ばれた気がした。