カレシが嫉妬を覚えたら

「ん、やっ……」

「柚月、逃げないで」



欲しいと思ってしまった自分が怖くて、煌くんの胸を押す。


ところが名前を呼ばれ、逃げないように拘束する腕に力を入れる。


煌くんの熱のこもった目を見ると逃げられなくて、結局私の息が続かなくなるまで求められた。



「……甘い」



顔を赤くして、肩で息をする私を見下ろす煌くんはぼそっと呟いた。



「さっき、飴かなんか舐めてた?」

「あ、うん……」



煌くんの家のリビングのダイニングテーブルには、飴の入った小さなカゴが置かれている。


カレーを食べた後にいちごみるくの飴をひとつもらったんだった。



「飴、ひとつ、もらったの……」



カタコトで説明すると、煌くんは私の肩をがしっと掴んだ。



「な、何?」

「ゆづ、落ち着いてくれないと、かわいくてもう一回しそう」

「頑張って落ち着くから待って」



なぜか煽ってしまったらしい。


混乱してうつむくと無理やり顔を上に向けられた。