カレシが嫉妬を覚えたら

「煌くんって先輩大好きだよね」

「先輩たち優しいから」


先輩が優しいのは、きっと煌くんが優しいから。


煌くんと付き合うとよく分かる。


この人は心を開いた人にはとことん優しい男だ。


特に下心を持って接してくる異性と違って、煌くんにとってチームメイトは気兼ねなく接することができるから気が楽なんだろう。



「ゆづは将来どうしたい?」



心のどこかで女子を毛嫌いしていた煌くんが、私にだけは特別待遇でいてくれる。


将来も私を一途に好きでいてくれるなから、私はそれ以外に何も望まない。



「漠然と煌くんの隣にいたいって思ってたけど、具体的なプランってまだ考えてないかも」

「ゆっくり考えていこう。俺と一緒にいてくれるならそれでいいから」



万が一煌くんに飽きられたら、と考えると怖い。


私も早く煌くんみたいに、前向きに将来を描けるようになりたい。


とりあえず今は難しいから、煌くんの言葉に笑って応えることにした。