欲求不満なのかな、確かに私と付き合うまでは、そういう目的で女の子と付き合ってたみたいだし。


半年も欲を発散できていないから、今日こそはなんて思ってるのかな。


どうしよう、心の準備が……。



「ゆづ、硬直してどうした?」

「へっ?なんでもないよ」



キッチンでかたまっていると、煌くんが首をかしげる。


私はなんでもないと言って、ケーキの箱を冷蔵庫に入れた。



「夕方雨降るらしいから、先に食材買いにいく?」

「そうだね、行こっか」



いかがわしいことを考えてる場合じゃない。


煌くんは私の変化にものすごく敏感だからバレた時の言い訳がつかない。


とりあえず、目先のことに集中しよう。