しかも口実が私と2人きりになりたかったからなんて……。



「もしかして煌くんの世界って、私が中心に回ってたりする?」



ずいぶんと厚かましい質問を投げかけると煌くんは笑った。


答えなんて聞かなくても、その会心の笑みがすべてを物語っていた。



「ずいぶん前から、俺の世界の真ん中にはゆづがいるよ」



付き合って半年、煌くんとの心の距離がこんなに近くなるなんて夢にも思わなかった。


煌くんと同じように笑いたいのに、私は嬉しさのあまりちょっぴり泣いた。


必死に我慢していたらおいでと優しく声をかけられ、煌くんの腕の中で泣くのを許してくれた。