私が危惧しているのは、あんなこと言って将来的に別れたらどうしようという不安だ。


無論、私は別れるつもりなんてこれっぽちもないけど。



「そんなこと言って、私に飽きないでね」

「飽きるわけない、むしろ抑えが利かなくて困ってる」



念のため煌くんの気持ちを確かめるような真似をすると、煌くんはうっすら微笑んで顔を接近させる。


この感じ、キスする気だ。そっと目を閉じると、予想通り煌くんは私の唇にキスを落とした。


唇が触れただけなのに、甘く痺れて溶け出してしまいそう。



「ゆづ?」

「ん?」

「物足りない顔してる」



キスの余韻に浸っていただけなのに、煌くんは勘違いして再接近してきた。