カレシが嫉妬を覚えたら

平日でも、昼休み以外は解放されないはず。


それなのになんで煌くんは鍵を持ってるんだろう。



「はー、やっと終わった」



煌くんは青空の下に出ると、屋上側から再びドアを施錠した。


そして正面から私を抱きしめてため息をつく。


背中に手を回してなでると、煌くんは隙間なく密着して抱きしめる腕に力をこめる。


煌くんの腕の中はあたたかくて心地いい。こうしてずっと抱きしめてほしいって思う。



「だるかった……」


しかし煌くんは脱力してハグをやめる。


ちょっと名残惜しいけど、煌くんの話を聞いてあげよう。


やっぱり乗り気じゃないから疲れたみたい。


でもだるいと愚痴をこぼした割には、お客さんを沸かせていたような。