カレシが嫉妬を覚えたら

煌くんの声だ、どうしてここに?


勢いよく振り返ると、スーツから制服に着替えた煌くんの姿があった。


あんなことがあったのによく抜け出せたな。


女子の目がハートになってたから、ひとりになった瞬間もみくちゃにされると思ってた。



「今のうちに抜け出せる?」



煌くんはエプロン姿の私を見て、まだ仕事があると思ったらしい。


私はその場でマスクとエプロンを取り、煌くんに笑顔を見せた。



「おつかれさま煌くん、私の役目は終わったから大丈夫だよ」

「じゃあ、一緒に行きたいところがあるから来て」



煌くんに手を引かれついていく。


すると階段を上がった先、今日は施錠されているはずの屋上のドアを開けた。